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「しまなび」プログラム
長崎県立大学 独自教育プログラム
「しなび」プログラム
しまをキャンパスに新しい学びを始めよう
「しなび」プログラムとは
「しまなび」プログラムとは、本県の「しま」(対馬、壱岐、五島、新上五島、小値賀、宇久、的山大島)を佐世保校、シーボルト校に次ぐ第3のキャンパスとして位置づけ、学生が主体的?実践的に学ぶPBL学習法(project based learning 課題解決型学習法)を導入するとともに、「しま」での体験を通じて、グローバルな視点を持つとともに、ローカルな視点で地域課題に取り組むことができる人材の育成を目的とした教育プログラムです。
本プログラムは全学必修科目で、講義科目「長崎のしまに学ぶ」(4~8月)と演習科目「しまのフィールドワーク(4泊5日)」(8~9月)の2つの科目から構成され、「しま」の課題等に対し、学生自身が解決策や対応方法を考えることで、課題発見力、分析力、積極性、協調性などの社会人として求められる能力を涵養します。

長崎の「しま」
「しなび」プログラムの特長
01 「まなびのプロセス」で学習力を育てる
02 「しま」は第3のキャンパス
「しなび」プログラムのねらい
受け身から自主的な学びへの変換による、学びの姿勢の確立
本田 道明 特任教授
「しまなび」プログラム担当
本田 道明 特任教授
個性豊かな長崎の離島が、まるごと学びのフィールドに

 日本で最も離島のある長崎県にキャンパスを構える長崎県立大学では、佐世保校、シーボルト校に次いで、県内の島を第3のキャンパスと位置づけています。「しまなび」プログラムには1年次の全学生が参加。事前学習を行った上で、実際に島に4泊5日滞在しながらフィールドワークを行います。現地でそれぞれの島の課題解決策を模索する中で、思考力?行動力?チームワークという3つの能力を引き出し、学生の基礎的な能力を高めることを目標としています。
※2021年度は移行措置として2年次の学生も参加


事前学習と現地調査を組み合わせて、島の課題を解決

 まず事前学習として、代表的な7つの島についての現状や課題を学びます。人口減少は共通する大きな課題であり、学生も真っ先に移住をテーマにしがちですが、プログラムではより踏み込んだ具体的な振興策を考えていきます。またそれぞれの島からコーディネーターを招いて、リアルな島での生活環境や背景を直接聞くことで、島に対する考えを深めるきっかけとなります。そしてグループごとにフィールドワークの計画を立案し、自分たちで課題解決の方法を探りながら、現地でのアンケート調査や検証、インタビュー等を実施。島というフィールドを体感することで、予想もしなかった課題や可能性が見つかります。

大学生?社会人としての基礎力と、学びへの姿勢を身につける

 「しまなび」プログラムでは、学科ごとの区分けをせず島ごとにグループを設定します。普段は接する機会のない、異なる専門性を持つ学生との交流は、新たな発想の糸口となります。そしていろんな地域から集まったバックグラウンドの異なる学生と議論を交わすことで、自分の視野を広げることにも繋がります。プログラムでは島をテーマにしていますが、そこで培われる能力は、今後の学生生活や、社会人としても活かされるものです。「しまなび」プログラムが、高校までの授業とは異なる、自ら学びを深めていく大学ならではの学修への橋渡し役となることを期待しています。
「しなび」プログラム学習の流れ
前期は事前学習と計画、夏休みから後期にかけてフィールドワークと全体発表会
「しまなび」プログラムは1年次、または2年次に年間通して実施します。前半の4月から7月には事前学習とフィールドワークの計画を作成します。8月から9月に実際にしまでフィールドワークを行い報告書にまとめて結果を発表します。「長崎のしまに学ぶ」「しまのフィールドワーク」はそれぞれ15回に渡っての授業を通じて「しま」の課題に対して学生自らが解決策や対応方法を考えることで、自主的?積極的な学修を学びます。
なびの環境
グループ学習(PBL)専用教室
グループ学習(PBL)専用教室の新設
グループ学習ツール
タブレットを始めグループ学習ツール
などの貸し出し
eラーニング(Manabie)
独自のeラーニング(Manabie)
でのPBL学習
「しなび」プログラムこれまでの成果
「しまなび」プログラムにおいて学生が取り組んだ主な成果をご紹介します。
長崎県立大学やるばいプロジェクトの奨励金等により学生の継続的な活動を支援しています。

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宇久島かるた
壱岐の「パエリア風イカめし」レシピ
宇久丼作り体験プログラム
小値賀のトマトを活用したラスク
学生インタビュー
サブスプリプション?タクシーを提案
大水 彩さん
経営学部経営学科 3年 大水 彩さん
担当した島…的山大島
 毎月定額の料金でタクシーを自由に利用できるもので、利便性の向上だけではなく、島民の負担軽減や事故の防止、高齢者ドライバーの免許返納、さらに観光面での活用も見込まれます。またタクシー事業者側も収益を安定させることができ、新たな雇用にも繋がると考えます。人口減少だけではなく、少子高齢化も深刻な島の現状を踏まえた内容です。

Q1.発表内容を考えたきっかけは?
定額制の動画配信サービスがヒントとなりました。またインターネットで調べる中で、タクシーの定額制の導入に対するニーズが高いことを知り、人口減少が進む島でも普及するのではないかと考えました。

Q2.大変だったことは?
初対面の学生同士でグループを組んでコミュニケーションをとるのに最初は苦労しました。しかし3日間というまとまった期間のグループワークを通して仲が深まり、みんなで意見を出し合って振興策をまとめることができました。私一人のアイデアだけでは、うまく形にならなかったと思います。

Q3.しまなびプログラムを通して学んだことは?
グループで様々な意見を出し合うことで、今回の振興策が出来上がりました。また学生発表では他のグループの様々なプレゼンを見て、島の状況に合わせたいろんな振興策に感心しました。こうした経験から、一つの課題に対しても多角的な視野を持つことの大切さを学びました。
対馬を舞台にしたアクションゲームによる観光振興
諸隈 大洋さん
地域創造学部公共政策学科 3年 諸隈 大洋さん
担当した島…対馬
 対馬を舞台にしたアクションゲームが国内外でヒットしたことから、ゲームに登場する場所を巡る聖地巡礼を取り入れた観光振興策を提案しました。対馬は韓国から訪れる観光客がほとんどの割合を占めており、もっと日本国内の注目度を高める上でも効果的です。またゲームという新しい切り口で、これまで対馬を知らなかった層へのアピールが実現できます。

Q1.発表内容を考えたきっかけは?
私の友人が対馬を舞台にしたアクションゲームをしていて、そこからヒントを得ることができました。ちょうど発表の頃に発売したのでタイムリーな提案内容となりましたが、すでに対馬で動いている取り組みもありました。

Q2.大変だったことは?
しまなびのグループワークで初めて話す学生も多く、打ち解けるのに少し苦労しました。ただグループで意見を出し合う前に、アイデアの軸となる中心的な部分を共有しておくことで、お互いスムーズに話せたと思います。

Q3.しまなびプログラムを通して学んだことは?
事前学習ではそれぞれ島の課題について学びましたが、高齢化や過疎化など、場所が違っても共通している課題が多い印象でした。また観光振興も大きな課題となっており、今回のように島を題材とした作品とのコラボレーションはまだまだ可能性が大きいと感じています。
小値賀町の島民用アプリ“おぢプリ”
大竹 桐矢 さん
情報システム学部情報システム学科 3年 大竹 桐矢さん
担当した島…小値賀
 専用のスマートフォンアプリ「おぢプリ」を使って回覧板や行政機関の情報を共有したり、医療機関への受診やタクシー予約、買い物をオンラインで行うもので、島民の生活向上や観光客の利便性向上が期待されます。ただ小値賀町は、長崎県内でも特に高齢化が進んでいるため、高齢者と若者の情報格差をなくすための解決策を考えるのに苦労しました。

Q1.発表内容を考えたきっかけは?
事前学習で県内の様々な島について学んだ際に、五島列島北部の小値賀町に光ブロードバンドの高速回線が普及していることを知りました。このネットワークを活かすことができるアイデアを考える中で、アプリという案が浮かびました。

Q2.大変だったことは?
お互い真剣に振興策を考えるからこそ、時には意見がぶつかることもあります。グループ内ではリーダー役を担っていたので、そうした際にはみんなの意見を踏まえた上で妥協点を見つけていきました。

Q3.しまなびプログラムを通して学んだことは?
学生発表には小値賀町の方がオンラインで参加してくださり、実際に島に住んでいる目線での意見を伺うことで振興策の新たな課題や可能性が見つかりました。いつか実際に島に足を運んだ上で、改めて振興策を考えてみたいと思います。
ICTやIoTを活用した有害鳥獣対策
林 壱成さん
情報システム学部情報セキュリティ学科 3年 林 壱成さん
担当した島…新上五島
 IoTセンサーや地理情報システムなどを組み合わせることで、遠隔操作で罠を起動したり、有害鳥獣の出没するエリアを分析して効果的な対策に役立てます。また設備導入に伴う経済的負担を軽減するため、クラウドファンディングやオンラインストアを活用することを振興策に加えました。捕獲した鳥獣はジビエとして活用することで、新たな観光資源としてPRすることも期待しています。

Q1.発表内容を考えたきっかけは?
もともと情報セキュリティ学科でICTやIoTといった情報技術を学んでいて、何か自分の知識を課題解決に活かすことができないかと考える中で、事前学習を通して新上五島が有害鳥獣に悩まされていることを知り、今回の振興策に繋がりました。

Q2.大変だったことは?
グループでの話し合いや意見をまとめるのは3日間という限られた期間しかなかったので、なるべくスムーズに話し合いが進むように自ら率先してリーダー役として進行していきました。最初にICTやIoTの活用という軸は定まっていたので、発表内容はまとまりやすかったです。

Q3.しまなびプログラムを通して学んだことは?
学生発表では他のグループからもICTやIoTを活用した振興策が提案され、さらにオンラインで参加した島の方からも情報技術の活用が大きな課題という声があり、今後も大きな可能性のある分野だと手応えを感じました。この経験をさらに学科の研究で深めていきたいです。
学生発表 PICKUP
「Maru Go! To! Shinkami! フェア!
(新上五島)
「お取り寄せビンゴ
(壱岐)
「小値賀の落花生関連産業の体験を通じた島民との交流
(小値賀)
「ploggingのプロになってみんね?~島もきれいに、心もきれいに~(宇久)
「新上五島町の耕作放棄活用による経済活性化
(新上五島)
「五島で行われている既存の取り組みを進化させる
(五島)
「しま」には、すごい自然、遥かな歴史、
そして温かい人々が待っている。
若者の目線で、発想で、
「しま」と日本の未来を考えよう。
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